私たちが理想とする建物(住宅)は、人に、そして環境に対しても自然体であるものと考えます。人は、建物を介して地域の環境に暮らしており、この地域環境との関わり方を創ることが、私たちのKenchiku(建築)です。 そのためには、建物のデザイン・性能・材料・造り方は、環境とのバランスがなくてはならないと考えています。
地域の特性を上手に利用するということ ~パッシブハウス~
私たちの住む長野は四季をつうじて特徴があります。夏は日中の暑さと夜の気温の差が大きく、冬には3か月ぐらい厳しい寒さが続きます。この特徴を理解して、その環境にあった性能と機能をもつことがとても大切です。そして自然の力を上手に利用できて、少しでもエネルギーに頼らないで、快適に住まうことが自然な住宅だと考えます。
地域の素材を使うということ
長野県にも多くの自然素材があります。例えば大谷石だとか、材木だと北信産の杉であるとか、東信唐松、南信のひのきなどがあげられます。これらの素材は長野で育まれたもので、当然長野の環境に適した素材といえます。その素材を地元で培った職人の手で加工し組み立てることで、自然な住宅が出来上がると考えます。さらに地域材の活用は、循環型社会の形成をも促します。

大谷石を使った床の間
東信唐松を使った家づくり
東信唐松を使った躯体
家を建て、住まうことは、同時に環境へのCO2排出に影響することでもあるのです。住宅からのCO2排出は、建設してから解体するまでの住宅の一生に及びます。 図のように住宅の一生のCO2排出量を足し合わせたものを「ライフサイクルCO2」と呼んでいます。この「ライフサイクルCO2」を少なくした、環境にやさしい住宅造りが必要ですが、そのためは、環境に優しいイメージの家造りではなく、定量的にCO2排出を把握し、改善していくことが求められます。

カーボンフットプリントの導入
[建設における資材と副産物(端材)の実測]
カーボンフットプリントとは製品のライフサイクル(ゆりかごから墓場まで)に排出されるCO2排出量を算出し表示することです。つまりCO2排出量の「みえる化」のことです。食品産業などでは既に取り入れられています。 弊社ではいち早く住宅建設にカーボンフットプリントを導入しています。カーボンフットプリントを導入することで生産工程に要する全ての資材の材種と重量を把握することになり、省資源、省エネルギーだけでなく作業効率と作業精度の向上に努めています。また、運用時のエネルギー消費量と室内温熱環境の実測調査を実施し、運用時のCO2排出量も明らかにしています。 こうした取り組み結果は報告書として取りまとめ、お施主様にお渡ししています。また、住宅建設時に生じる副産物や建替えの際の解体材について、材種と重量を実測調査し、副産物を廃棄物にしないための資源循環の手法について検討しています。
実測調査
![]() 建材の実測の様子 |
![]() 金物の実測の様子 |
![]() 設備材料の実測の様子 |
![]() 断熱材の実測の様子 |
![]() 電気材料の実測の様子 |
![]() 梱包材の実測の様子 |
![]() 断熱端材の実測の様子 |
![]() 外装端材の実測の様子 |
![]() 内装端材の実測の様子 |
![]() 梱包材の実測の様子 |
![]() 梱包材の実測の様子 |
実測調査報告書(お施主様にお渡しする報告書です。クリッックすると詳細が見られます。)
![]() 長野市H様邸 |
![]() 長野市I様邸 |
![]() 長野市L様邸 |
![]() 長野市T様邸 |
![]() 長野市Y様邸 |
建設から運用までのCO2排出量の算出
木造住宅の建設時に排出するCO2と、住んでから排出するCO2量の実態を把握するため、運用時のエネルギー消費量と室内温熱環境の実測調査を行っています。室内環境の実測調査では、住宅の断熱性能を示す熱損失係数(Q値)の計算と住宅の気密性能を示す相当隙間面積(C値)を計測し、建設時から入居2年後までのエネルギー消費量と室内温熱環境の計測しています。その計測結果からお施主様に暖冷房機器などの省エネ運転の提案なども実施しています。

電力エネルギー消費量






















